HDB-800

HDB-800 vs 富士通Timedomain mini

投稿日:

こんにちは!室長いいじまです。

今回は、富士通Timedomainに対抗するべく、当工房の技術を結集(?)させて開発したHDB-800を、実際にTimedomain mini と戦わせて結果を見てみたいと思います。^^;

●ルックス


好みの問題ですが、温かみのHDB-800、未来的なTimedomainという感じですね。サイズは、ライバル視して作成したということで、ほぼ同じサイズとなっています。

●音質チェック

まず、機器をお伝えしますと・・・
パソコン音源 → EDIROL UA25 → セレクタ(ここで切り替えて試聴) → 各アンプ、スピーカー
となっています。
アンプは、HDB-800の方は、SonicImpactGEN2で、富士通のほうは内臓アンプです。

●第一ラウンド:Earl Klugh - Across The Sand Part II

またしてもこの曲で・・・ 色々な音が入っているので、まず全体的な感触を確かめます。

HDB-800:ホールエコーのかかった低音ドラム・バスドラ共に結構迫力が結構あってびっくり。アフリカンパーカッションが、コロコロと鮮明に曇りなく鳴っています。低音ボーカルも、やせることなく厚みをもってバランスよく鳴っています!クラシックギターは、妙な共鳴や付帯音なく、リアルです。どの楽器もそうですが、ミニチュアの楽団が目の前にいるようで楽しい!

富士通Timedomain:ボーカルは、負けず劣らず良い音しています!低音ドラム・バスドラは曇った印象ですね。聞こえないわけではないですが、狭い箱の中で鳴っている様な感じですし、伸びないのに変な量感があるなり方です。200hzぐらいの倍音だけが強く出てる感じでしょうか?クラシックギターは、若干曇った感じではありますが、妙な共鳴や付帯音などないのできれいになっています。しかし、全体的にナロウな感じで、どうもヌケがわるいですね・・・。さすがに売りにしているだけあって、定位はいいです。が、高音が伸びないので、音の広がりはHDB-800に明らかに負けています。

第一ラウンド結果:明らかに富士通Timedomainの分が悪いですね。。。セレクターで切り替えることが出来るので、曲の途中で、一瞬で切り替えられるのですが、HDB-800に切り替えると音がふわっ!と広がり、レンジも広がり、低音の迫力がぐんと出て、高音がきれいに伸び、幕が2枚も3枚もとれ、心地よい音が広がります。富士通Timedomainに切り替えた瞬間、お風呂の中みたいな音になり、音が小さくしぼんでしまい、低音・高音共に出なくなります。これは全く勝負にならないかも・・・(苦笑)富士通Timedomainが勝っているところが見つかりません。昔のラジオみたいな音が好きな人なら好む???かもしれない、というぐらいでしょうか(汗)

●第二ラウンド:Christian McBride - Night Train

何の曲?という方もいらっしゃるでしょう。クリスチャン・マクブライドはウッドベースを弾きこなす若手のベーシストです。非常にアグレッシブなプレイをし、そのへんのエレベプレーヤーより強烈な音を出してきます。この曲は、ベースソロで、指でも弓でも弾いていますし、低音を響かせたり、高域でメロディーだけ鳴らしたり、ウッドベースを限界まで鳴らしている感じのベースソロなので、ベースチェックにばっちりです。

HDB-800:・・・。あれ?なんか、ちゃんと鳴ってますよ。(笑)ええええええええ!かなり低い音まで迫力のあるベースプレイが堪能できるじゃないですか・・・。驚きました。ピチカートはもちろん、100%ではありませんが、ウッドベースの胴体が鳴っている感じも再現して、ウッドベースをちゃんと味わえますよ。透明感がある、ミニチュアのベースが目の前でリアルに鳴っています。すごいすごい!このサイズのスピーカーとは信じられません。純粋に楽しんでしまいました。ウッドベースの胴がきしんでますよ!

富士通Timedomain:おお、なんといいますか・・・w 低音は伸びていませんし、妙な歪が聞こえてきますし、曇っていますが、200~300hzが強いのか、妙な低音の強調感があります。これだけ聞くと良い感じに聞こえると思いますが、HDB-800との比較なのでやはり分が悪いですね。ラジオ的な音に聞こえてしまいます。一応かなり低いところまで、音程のわかる音で鳴っていますので、楽しめないことはないです。何を弾いているのかはちゃんと聞き取ることが出来ます。

第二ラウンド結果:HDB-800の圧勝です。HDB-800は、ウッドベースをミニチュア的にしっかり再現し、楽しませてくれました。迫力の胴鳴り!は無理ですが、それ以外のウッドベースの要素はすべて再現していると言ってもいいぐらいの鳴り方です。かなりの迫力です!対する富士通Timedomainは、倍音に頼っているという感じで、音も曇っていてあんまり楽しくないですね。

●最終ラウンド:KOKIA - The Power of Smile

これは、J-popですね。非常に透明感のある女性歌手です。CMで使われていた曲なので、聞けば皆さん「ああ、これか」っていう感じだと思います。素晴らしくきれいな女性的な声と曲なので、小型スピーカーにぴったりと思い、正統派な戦いということで最終ラウンドにもってきました。

HDB-800:むぉ。ピンポイントに目の前で歌ってる・・・、なんだこのさわやかなギターは・・・低音が・・・バスタムが!!量感たっぷりに鳴ってる!あれ、これすごく良い音ですよ。ためしに、HDB-103 x TangBand に切り替えてみましたが、この曲をうまく鳴らしているのはHDB-800のほうですね・・・。KOKIAの透き通った声がピンポイントで美しくなっています。多分、小さいKOKIAが箱の中に居るんだと思います。(嘘です。)もともと、ラジカセやミニコンポでうまくなるようにミキシングされているはずなので、どんぴしゃに当たった感じでしょうか!最後、「good boy...」とKOKIAがつぶやくのですが、鳥肌が立ってしまいました。^^;

富士通Timedomain: あれ!!ここへきて名誉挽回か?!という音が出てきました。HDB-800と比べるとかわいそうな感じになってきましたが、これはこれで良い音で鳴っています!今までは圧倒的な差をつけられていましたが、この曲ではその差が相当縮まっています。やはり高音は伸びていませんが、ギターの爽やかさやKOKIAの可愛らしい声はしっかり再現していますね。”色気”的な、繊細な高音は無理ですが、ちゃんと定位して鳴っていますのでこれはこれでいいのではないでしょうか?低音は、やはりこの曲が元々ラジカセやミニコンポ用にミキシングされているのでしょう、不足を感じません。

第三ラウンド結果:やっと、富士通Timedomainの力が出てきた、という感じでしょうか。やはり評判になるだけあって、それなりの実力をもったスピーカーだということを少し感じることが出来ました。しかし、やはりHDB-800のほうがレンジも広く、リアルです。

総評:

富士通Timedomainはもともと、スピーカー測定室のネタに、と購入・試聴したものでした。でも聞いているうちに、ライバル心が出てきて、また、棚にW2-800SLがしまってあるのを思い出して、「追い抜いてやる!」と突っ走って、HDB-800の開発にいたりました。こうして聞き比べてみると・・・、はるか後方に追い抜いてしまったようです。w 富士通Timedomainと並べて、じっくり聞き比べることで、本当にいいものを作ったんだな、という実感がわいてきました。

W2-800SLは当初、「フルレンジとしては使いにくいなあ・・・」と思っていましたが、富士通Timedomainのおかげで一歩踏み出すことが出来、いいものまでこぎつけることが出来ました。Timedomainとの出会いに感謝感謝です。これは皆さんにも味わって欲しいですね~。図面を無料で配布していますので、ぜひ作ってみてください!後悔はさせません!

-HDB-800

Copyright© 手作りスピーカー研究室「すぴ研」ブログ , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.